WOWOWで2020年に放送された『パレートの誤算 ~ ケースワーカー殺人事件』のあらすじ、感想、ネタバレです。
橋本愛が連続ドラマW初主演。増田貴久ら出演。殺されたケースワーカーの素顔と不正受給の実態。社会保障の闇と新たなる希望を描き出すヒューマンミステリー。
WOWOW『パレートの誤算 ~ ケースワーカー殺人事件』より引用
橋本愛とNEWSの増田貴久(まっすー)が社会福祉課職員(ケースワーカー)を演じる、生活保護受給の闇を描くWOWOWの社会派ドラマ。
ケースワーカーの殺人事件を2人で探っているうちに、殺されそうになる橋本愛…。
WOWOWならではのヒューマンミステリーです。
『パレートの誤算 ~ ケースワーカー殺人事件』あらすじ
『パレートの誤算 ~ ケースワーカー殺人事件』のあらすじはこうです。
橋本愛とまっすーは市役所の社会福祉課に勤める職員。
橋本愛は嘱託で、本来の希望ではない部署、さらに生活保護を受給する人たちの生活を見守るケースワーカーの仕事をすることになる。
そんなとき信頼していた先輩ケースワーカーが何者かに殺されてしまう。
誰が殺したのかを調べているうちに、単なる殺人ではなく、市や暴力団、市役所を巻き込んだ貧困ビジネスが原因だと橋本愛が突き止める。
しかしアンタッチャブルなところに触れたがゆえに、暴力団に拉致され危険なことに…。
『パレートの誤算 ~ ケースワーカー殺人事件』感想
WOWOWの社会派ドラマは私は結構好きなのです。
しかも橋本愛とまっすーということで、ちょっとアイドルっぽい感じなのかなと思ったら超シリアス。
まっすーは『ボイス』ではちょっと浮いた感じの演技だったのであまり期待していませんでした。
でも、この『パレートの誤算 ~ ケースワーカー殺人事件』では非常に落ち着いてアイドル色も少なく、自然な演技で好感が持てました。
貧困ビジネス、生活保護受給の闇というテーマはよかったと思うのですが、脚本があまりに王道すぎます。
とにかく「ここでこうやって主人公が危険に突っ込んだら、拉致されてこうなるよね」
そんな「お約束」の流れが散りばめられすぎ。
橋本愛がWOWOWの連続ドラマW初主演だったからなのかな?
話の流れに深みがなく、闇は闇だろうけどわかりやすい闇すぎて薄っぺらい印象でした。
5話だったとしても、他のWOWOWのドラマWだったら意外性のある話になったと思います。
ちなみに松本まりかも生活保護受給者の役で出ていました。
いっつもおんなじ感じの、退廃的な女性で煙草を吸う…って感じなのも意外性がないんだよな…。
『パレートの誤算 ~ ケースワーカー殺人事件』ネタバレ
先輩のケースワーカーを殺したのは、社会福祉課の課長(尾美としのり)でした。
暴力団と癒着していたのが、生活保護申請を受ける部署の課長…。
暴力団に痛いすねをかじられて、いいように使われていたという役回り。
橋本愛は殺されそうになる寸前で刑事(北村有起哉)に助けられます。
まっすーも悪者じゃなかった。
橋本愛は気を取り直して、市役所の正規職員試験を受けて合格で終わり。
うむー。薄っぺらい感じがしたのは、脚本家が新米だったのかな?
社会派ドラマにつきものの大どんでん返しみたいなストーリー展開がなかったのが残念でした。
社会派ドラマをお手軽に楽しみたい人にはおすすめのドラマです。
難しいことがあまりないので、気軽な気持ちで見ることができます。
貧困ビジネス、生活保護の不正受給と、深いテーマなだけに、もうちょっと深みが欲しかったというのが私の感想です。
ちなみにタイトルになっている「パレートの法則」というのは、10の働き蟻のうち、働くのは2割で8割はサボる。
働かない8割の蟻だけにしてみると、その中からまた2割の蟻だけ働き、残り8割はサボる。この法則のこと。
「誤算」というのは、橋本愛がラストに言う「パレートだって、サボる8割が悪いと言いたいわけじゃない。そこがパレートの誤算だった」という意味。
U-nextで見ました!
おそらく作家・柚月裕子の原作は面白いと思う。WOWOWの原作の目の付け所は間違いないので。
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