韓国映画『悪のクロニクル』(字幕版)感想とネタバレ
1時間42分 2020 16歳以上
監督 ペク・ウナク
出演 ソン・ヒョンジュ, パク・ソジュン, マ・ドンソク
『悪のクロニクル』ざっくりあらすじ
大統領賞を取るほどの名刑事が、なぜか悪者の運転するタクシーに乗り、田舎まで連れていかれて殺されそうになる。
正当防衛でもみ合っているうちに、その男を殺害。
指紋を拭き取る隠蔽をして逃げ帰る。
翌日、殺したはずの男が、警察署の前の高いクレーンの先に首をくくる形でぶら下げられているところを発見され大騒ぎ。
殺したのは名刑事。だが出世のために内緒にしたい。
隠蔽のために重ねる犯罪もすべて、彼を慕う後輩の刑事に気づかれ、最後には自分の罪にもけりをつけようとするのだが…。
[ac-box01 title=”ここからネタバレ”]実は、名刑事に人を殺させたのも、名刑事への復讐のため。
そしてそれを仕組んだのは、彼を慕っていたはずの後輩刑事だった。
自分が少年のころに毒を飲ませて大量殺人をしたのだが、父が身代わりになって捕まり死刑に。
そのときろくに調べもせず隠蔽し、すべてを父の犯罪のせいにして幕引きをはかった警察に対する復讐だった。
後輩刑事は最後に名刑事に殺してくれと願うが、名刑事は彼を殺さなかった。
後輩刑事は仕方なく拳銃自殺をしてしまう。[/ac-box01]
『悪のクロニクル』ざっくり感想
これは非常にいい映画だった!!
派手な演出もないし、美人女子などもあまり出てこない。
正統派のサスペンスドラマといった感じだが、アクションも素晴らしいし、脚本もとてもよい。
最初、名刑事がどうも顔が嫌な感じだな、と観客には思わせておいて、名刑事のずるさやひどさがクローズアップされているため、彼に共感できない。
しかし途中から、罠から逃れようともがく彼が、実は誰かの陰謀でこんなことになっているんだと思わされ、「え、この人がひどい人じゃないってこと?」となる。
最後はありえない犯人にただただびっくりするばかり。
どんでん返しがあまりに鮮やかで、本当に見やすく理解しやすいサスペンス大作!
字幕なので、ずっと字幕を読んでいないと理解ができないのだが…
変に芝居がかった日本語の吹き替えより良かったと思う。
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