韓国映画『ありふれた悪事』(字幕版)
2時間1分 2017 16+
監督 キム・ボンハン
出演 ソン・ヒョンジュ, チャン・ヒョク, キム・サンホ
ジャンル サスペンス, ドラマ
モスクワ国際映画祭《主演男優賞&最優秀アジア映画賞》2冠達成! 歴史の暗闇に真正面から向き合い、国境を超えて高い評価を獲得した傑作サスペンス!
✔ 暴力振るうバイオレンスな国家安全企画部次長が、ディーンフジオカ似のイケメンだ
✔ 警察でも、だれでもどこでもなんでもすぐ殴る蹴る、ほんとハチャメチャだな
✔ とにかくなんでもやりすぎ。拷問もひどすぎる
✔ グロだとどうにも見ていてスッキリしないな
✔ …と思ってたが、最後の3分で泣きました(ノД`)・゜・。
『ありふれた悪事』ざっくりあらすじ
おじさん刑事には口がきけない妻と足が悪い息子がいる。
それでも頑張って働いていたが、安全企画部が目をつけて、彼にわいろを渡し、殺人の罪を無実の人間に着せるように命じた。
そのかわり、刑事は新車をもらい、お金をもらい、息子の脚を名医に手術してもらう権利を手にした。
親友の新聞記者がそれを暴こうとしたが、息子の脚を手術してもらうために新聞記者の居場所をリーク。
新聞記者は安全保安部に拷問され殺される。
親友の新聞記者を殺されたことに心を痛めた刑事は、自分のやってきたことを反省し、自分の罪、安全保安部の罪を暴露しようとする。
安全保安部は刑事の家族を夜中に一酸化炭素中毒で一家を殺すことに。
妻は死んだが、刑事と息子は生き残った。
その後、刑事は逮捕され、北朝鮮のスパイとして裁判にかけられ、有罪になって投獄されるが…。
30年たって、安全保安部のイケメン次長が裁判官になっていて、刑事を無罪にする。
あのとき刑事を追い詰めた悪人が無罪にするとは…って感じで感動するシーン。
場面は変わって子供の運動会。
二人三脚で走ってくる親子の、父親のほうは、少年時代に脚が悪かった刑事の息子のようだ。
おじいちゃんになった刑事がそれを見守っていて、それがわかる。
そばには、拷問死した親友の新聞記者の霊?みたいな存在が…。
『ありふれた悪事』ざっくり感想
見てよかったかというと、どうかな… 最後の3分のために2時間があったんだ、っていう感じのドラマ。
最後の3分はじーんときました。
主人公役のソンヒョンジュは、とにかくとぼけたおじさんなのに演技がうまいわ。
悪人顔のように見えるけど、日本でいうところの柄本明みたいな感じだろうか?
そして、韓国映画にありがちなんだけど、警察とか汚職社会とか、いっちゃってるほどに糞。
こんなものは、日本ではきっとありえないというか、荒唐無稽すぎる設定に思えるのですが、韓国社会ってこんなにハチャメチャなんだろうか?って思うほどです。
それが、一周回って「イッちゃってる別の国の話」としてはアリかなと思えるようになってきます。
ただ、今回、非常に冗長で、2時間見ているのは正直つらいものもありました。
なんていうか、サスペンスとか刑事ものとして見ていましたが、実際は社会派ドラマ。
だから、韓国社会がよくわからない私には、実感としてもわかなかった部分もあります。
ですが、非常に端的に言うと
✔ 韓国は汚職がひどいし、めっちゃわかりやすい悪人たち(廻船問屋の井筒屋みたいな)
✔ 刑事もそれにのまれて汚職に手を貸す
✔ だけどそれを止めようとする親友がいるし、家族愛もある
✔ 刑事が改心して不正を正そうとして失敗し投獄
✔ しかし最後はハッピーエンド
こんな、超わかりやすいストーリーなんですね。
で、感想としては
「安全保安部ってこんなに拷問が許されてたの?」
これに尽きます(笑)
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