『相棒20』が始まり、義務感のように見ています。
1話目、2話目が終わり、視聴率もまだ15%とかなり高いですが、私は正直がっかりしました。
なぜがっかりしたのかを書いていきたいと思います。
ここがつまらないんだよ!『相棒20』2021年秋
2021年秋からの『相棒20』、1話目、2話目を見終わりました。
1話目でモヤモヤ感じていたことが、2話目でしっかりと確信に変わったので、私が感じた『相棒20』のつまらない点を紹介します。
新・捜査1課トリオ「トリオ・ザ・捜一」を作ろうとしていると見た
捜査1課に入った、不人気の女性刑事 出雲麗音ですが、『相棒20』が始まってからちょっと扱いが変わったと感じました。
「こいつ(出雲)もだんだん捜査にも慣れてきたからな」みたいな感じで、伊丹刑事と芹沢刑事の横にいます。
あれ!これは!!
昔、伊丹・芹沢・三浦刑事の「トリオ・ザ・捜一」がありましたが、そっちに寄せようとしている感じプンプンです!
三浦刑事役の大谷亮平さんは『相棒』から去ったけれど、これはさりげなく出雲麗音を入れて「新・トリオ・ザ・捜一」を作ろうとしているなと感じました。
こんな風に自然に出雲刑事を捜一になじませようとしているのか…!
昔の三浦刑事を入れての捜一3人トリオがハートフルでよかっただけに、すごく複雑な気持ち。
伊丹、芹沢刑事の良さも感じられなくなりました。とっても残念です。
出雲麗音への拒否反応が…。
しかしもうレギュラーという立ち位置なら、もう受け入れるしかないわけ…?
出雲麗音に感情移入できない理由はオーバーリアクションだった
2話目でなるほどとわかったのですが、私が 出雲麗音に感情移入できないのは、声も演技もそうなんですが、オーバーリアクションだとわかりました。
見ているととにかく大げさなんです。両手を上げる、前にせり出す、とにかく何もかもがオーバーです。
たぶんこれは、彼女の立ち位置を「オーバーな女性」っぽいキャラ付けをしたいからなのでしょう。
ほかの出演者と差をつけようとしているんですよね、そのあたりで。
しかしかえってわざとらしい。正直うざさがプラスされてます。
まあ出雲麗音(篠原ゆき子)もそんな大役背負わされて可哀想といえば可哀想ですが…。
前回のクールの内容なんて忘れてる視聴者が多いはず
毎年シーズンものとして、10月から翌年3月までの2クールで放送される『相棒』。
なぜその時期を覚えたかというと、必ず真ん中の大晦日あたりに、大晦日から正月にかけて舞台になる”年末スペシャル”があるからです。
考えてみれば、3月に放送が終わってから半年あまりで次クールが始まるわけですが…。
制作側はあっという間の半年だったから覚えてるでしょ、と思っているのだろうか?
私のようにサスペンス好きは、その半年、別のサスペンスや刑事ものを見て過ごします。
正直、前回の続きをされてもわかんないですよ。忘れました。なのに、なぜあくまで新クールになっても前回を引きずっているのでしょう。
忘れっぽい私は、前回の内容すら思い出せず、まったくついていけません。
相棒を見るのに記憶力が必要になってきたなんて悲しい…。
思い出す必要もないはずのうざいキャラ(石丸幹二)がまだ亡霊のようにいる
バーチャルの世界でお金持ちになっていた、変なIT長者、加西周明(石丸幹二)。
私は石丸さんは好きな役者さんなんですよ?
でも、どう見てもIT長者っぽく見えない彼のわざとらしい演技が嫌だったのに、なぜかそれを思いださなくてはならない流れなのです。
やっぱり石丸さんが出てくると、どうも刑事っぽい雰囲気がしてしまうからなのかな…w。
このキャラは『相棒19』の問題点だったので、『相棒20』に持ち越さないでほしかったのですが、結局3話でもバーチャルな仮想現実世界が登場する感じですよね。
しかも、このIT長者は死んでいる。死んでいるのに雰囲気だけ漂わす。その必要あるんかいな!!
もういいよ…。お腹いっぱいだよ…。
いろんな要素を詰め込みすぎ
だいたい刑事ドラマ、サスペンスドラマは、いろんな要素を詰め込んだとしても、最後に全部が解決してスッキリ、となるからスッキリ終われるんです。
ですが今回の『相棒20』は違いました。
…もうわけがわかりませんわ!!!
情報が多すぎて全く話が見えなくなりました。
し・か・も!この流れが2話で終わるのかと思ったら、3話に入っていくというのです。
なになになに、刑事ドラマ定石の1話かせめて2話で終わる話じゃなくて、ひょっとして全部こんな感じで行くんじゃないでしょうね…!!
やめてくれだわー。義務で見るのも厳しい展開ですわ。
これは、ドラマを通しての伏線とかとは違うと思うんです。
考え込ませたら見るのをやめたくなります。
ひょっとして脚本家が年配者なんじゃ…って感じの古い言い回し
私が慇懃無礼で好きではない、サイバーセキュリティ―の青木ですが。
彼は実際は出演者で若いほうだと思うのですが、「盗っとたけだけしい」「武士のなさけ」ってそうそう聞きませんよ、今の時代。
私だってアラフィフだけど周りの誰も言わないです。言葉が文語すぎます。
1話を見たときもなんかあったんですよ、古い言い回し。脚本家が中年じゃない?違うかな?
「バックドアを仕込む」って言葉でサイバーな今っぽさを出すものの…どーも新しい感じがしないのよ、なぜだろう?
右京さんのひらめきがもうちょっとほしい
内容が内容なだけにかもしれないけれど、右京さんのきらりと光る「おおこんなところに気づいたか!」ってのがない。
ああこう思うだろうよね、って、先が読めてしまうからちっとも面白くないしワクワクしない。
これはなんなんだろう…マンネリ?マンネリなのかな?
「ないちょう」…この言葉がどーしてもなじめない( 内閣情報調査室 のことね)
サスペンス好きなら捜査1課は殺人事件を扱うエリート部署っていうのはなんとなくわかる。
けれど「ないちょう」って言葉が頻繁に出てくるけど、どうも私にはまだ「官庁のどっか」としかイメージできない。
「ないちょう」「ないちょう」って連呼されるから、知らないとまずい言葉かと思ってググってしまった。
「ないちょう」…「く・ないちょう(宮内庁)」とも違うもんねえ…。
「ないちょう」=「内閣情報調査室」って… 調べて分かってもピンとこないのよ。
機動捜査隊「きそう」とか、捜査1課「そういち」とか、科学捜査研究所「かそうけん」とはやっぱ違うよ。
ダメだよ、日本とか政府とか官僚とか、大きな敵を相手にしてます的な雰囲気を作ろうとしちゃ。
ないちょうの話はもういいよ…
もっとシンプルな話を私は求めてる。
相棒で頭を回転させたいわけじゃない。
2話、3話と続くのなら、もっと丁寧に前回のあらすじを紹介しなきゃダメ
高視聴率ドラマだからって、視聴者に甘えてないか?というのが、冒頭によくある‟前回のあらすじ部分。
なんだか今回2話目を見ても、1話目からの流れがよくわからなかったような…。
ここは「はしょっちゃダメ」なところだと思う。
いくら前回からの視聴者がほとんどだからといっても、1話の内容もこんがらかってるのに全然わからない。
もしかして1話が前回のあらすじにうまくまとめきれなかった?
そんなわかりにくいストーリー、そもそも1週間に1時間のドラマでやっちゃダメ。
好きになれるキャラクターがいない…そこが致命的
六角さんの鑑識とかよかったな。それに比べて今の鑑識はピンとこない普通のおやじ。
冠城亘(反町隆史)もなんだろう…右京さんと比べて若者キャラな気がしたけど、ちょっとおじさんになり、フレッシュな感じがない…。
角田課長もいまひとつ明るさがないしなあ。
サイバーセキュリティ―の青木と出雲麗音はわざとらしく鼻につく演技。
仲間由紀恵は「広報課の美人課長のお出ましだ」ってなる、それ自体がマンネリだし、出すぎていつの間にかレアキャラ感なくなった。
こてまりの女将(森口瑤子)は大人の微笑みが貼りつきすぎ!「まーたこのキャラか」って思うわ…。
甲斐峯秋が息子の不祥事(甲斐亨・成宮寛貴)の話題をちょっと口にしたり、誰かが亀山薫の話題に触れたり、『相棒』の歴史を振り返らせようとしているのはいいんだけど…。
今の『相棒』が魅力ないだけにどうにもならない。
あ。そうそう。
本田博太郎が17年ぶりに出演というけど…。
私にとって本田博太郎は、もう『相棒』のイメージは全くなくて、『捜査一課長』の笹川刑事部長なのよ…(笑)
スランプッ!
大きな悩み「この先『相棒』シリーズを見続けるべきか」
正直、誰もが思っているであろうこの悩み。
「このまま『相棒20』を見続ける意味あるのか」。
長いシリーズものだし、亀山薫が海外に行っちゃったり、成宮寛貴がいきなり罪を犯して収監されたり、そんなさまざまな「アッと驚く」展開を見てきたファンにとってはやめられないよね…。
なにせ『相棒』の行く末を見守ろうって思って見続けてきたんだから。
でも正直面白くない。つまんないのです。
2話まで見て、3話を見るのがつらい。正直見たくない…ほんとどうしよう。
でも私はきっと見ます。
なぜなら、ここで見ないと「やばいほどつまらない」という意味で神回ばかり?の『相棒20』の歴史を見届けるという私の役割が…(笑)
ここまでつきあってきたわけですし、改善されるのを期待して見ていこうではありませんか。
仮想現実の世界はもうほんといいや…
2話の最後に信号忍者みたいな恰好で出てきた3人、ほんとは面白くなさそうで見たくないんだけど仕方ない…。
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