「来る」(2018年)岡田准一、黒木花、小松奈菜
日本のホラー映画。12歳以上指定。
助演俳優が、妻夫木聡や松たか子といった大物で、見終わった私は、彼らが主人公なのかと思っていました。
それほど、混沌としていて、何がなんだかわからない。
血がたくさん流れた、という感じだけ残った、不思議なホラー映画でした。
あらすじ
結婚から出産と、人生で一番いいときを過ごしていた、普通の会社員・田原(妻夫木)。
子供が生まれたこと、成長の過程をブログにつける、イクメンの彼。
そしてそのそばで彼を見守る妻(黒木)。
そのうち、田原の家族に奇妙なことが起きはじめ、それがもしかして田原の故郷の民間伝承から来る、化け物の仕業なのではないかと思い始める。
オカルトライター野崎や、霊媒師の血を引くキャバ嬢・真琴が、命を張って田原と、田原の家族を守ろうと奮闘するが、化け物の力は異常に強くて…。
[ac-box01 title=”感想とネタバレ”]ホラーとも思わず見始めてしまった私。
「来る」というシンプルなタイトルに惹かれました。
しかし…これは、本当に2時間見続けるのが大変だった…!
まず、ホラー映画で、設定が恐ろしいのは…だいたいからして
✔ 民間信仰や民間伝承で、土地の因習みたいなのからくる祟り
✔ 裏切る人間
✔ どろっとした血が流れる
✔ 大音量や突然の登場で驚かせる
…こんなかんじではないかと思います。
こういう、想定内のホラー要素が全部詰め込まれてます!
そして… とにかく、日本の有名俳優が出ているだけあって、セットや撮影が大掛かり。
…だけど、大掛かりだから怖いかっていうと、そうでもないんですよね。
そして、それぞれの俳優が個性を出そうとするあまり、なんか主役がたくさんいる感じになっちゃって、はちゃめちゃなんです。
ホラーなんだけど豪華キャストにしてある映画、みたいな。
で、一体何が怖かったの?何が言いたかったの?っていう気持ちになりました…。
12歳以上の指定になっているのは、若干、黒木花のエッチシーンがあります。
(でも1か所だけ。)
とにかく、どろっとした血は流れるし、いちいち効果音も大きいのでびっくりはしますが、中身がないので「B級ホラー映画」で終わってしまった感じがあります。
そして、そんなに各俳優の良さみたいなのが、あるようでいてなかった映画のような気もします…。
ホラーなんだから、有名俳優集めなくてもよかったのに。
そして、おどろおどろしい感じだけで怖かったのに。
除霊のシーンがあまりに大がかりすぎて、商業映画っぽさが感じられてしまって、怖いよりも引いてしまいました。
辛口でごめんね!
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