「友罪」2018公開 (生田斗真、瑛太、夏帆)
キャスト
監督 瀬々敬久
出演 生田斗真, 瑛太, 夏帆
あらすじ
子供時代に人を殺した3人の若者の、更生後後の姿を追った社会派映画。
主人公で元週刊誌のジャーナリストの益田(生田斗真)。町工場で仕事を始める。
彼は、直接的に殺したわけではないのだけれど、いじめられている同級生を見殺しにしたことで罪を感じている。
鈴木(瑛太)は、小学生2人を殺して、更生施設に入り、その後名前を変えて、益田と同じ工場で仕事を始める。
もうひとりも、小学生を殺して更生し、結婚しようとしているのだが、家族離散になったあとの父親(佐藤浩市)が反対する。
「昔、人を殺した」という3人の若者と、それを取り巻く周囲の反応や人生を描いていく物語。
[ac-box01 title=”ネタバレと感想”]
とにかく暗い。
というか、暗い感じのエピソードばかりで、テーマの暗さを際立たせようとしているなと思う。
登場人物は、今をときめくキラキラした俳優さんなので、メジャー感はあるんだけど、それでもたぶん、取り上げた題材のために、暗く救いのないような感じで始まり、終わろうとしてる。
罪は一生ついて回るもので、でも罪を犯したら幸せになってはいけないのか、とか、
そういうことを言いたいんだと思うんだけど…。
脚本のところどころに、脚色めいた「ありえない流れ」があるなって思う。
それぞれに過去を抱えているわけだけど、そんなにすぐに友達って感じになる?
工場で指をつめてしまった益田(生田斗真)と、それを助けてくれた鈴木(瑛太)。
まあ、友達になるのは重いエピソードがあるから、って感じだと思うんだけど、お互い重い過去を抱えているのに、そんなにすぐ人に心を開くもんかね?
また、元・週刊誌のジャーナリストっていうけど、どうもその設定が軽い。
その先に、週刊誌にネタを出すなっていうのが容易に想像できてしまう。
一番気になったのは、益田(生田斗真)が昔、見殺しにした同級生の母親が死にそうになったとき。
もう死にそうですってときに、泣きながら益田がお見舞いするんだけど、「僕は本当は、友達ではなくてあなたの息子を見殺しにしたんです」って…
死にそうな母親に言う?
「もう私は死んでいくところだから言わないで」っていうけど…実際そんなこと言うかなっていうのがすごく気になった。
あと…
益田の元カノの週刊誌記者(山本美月)なんだけど、まあキラキラで、ちょっと棒読み。
どうも浮いた感じになっちゃうんだよな…。
そして、週刊誌のどろどろした感じがどうも伝わってこない。
薄っぺらいな~って感じがしてしまう。
男に騙されてAVに出させられた、薄幸の女性(夏帆)は、安定の幸の薄さで、瑛太とのやりとりもすごくしっくりくる。
夏帆はほんと、笑わない役がうまいなあ…。
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