韓国映画『殺人の告白』(字幕版)感想とネタバレ
1時間59分 2013年 PG12
監督 チョン・ビョンギル
出演 パク・シフ, チョン・ジェヨン, キム・ヨンエ
ジャンル サスペンス
『殺人の告白』は超一級の韓国クライムサスペンス映画。
韓国映画を見たことのない人にも、絶対に見てほしい作品の筆頭!
これには、韓国映画のすべてが詰まっているといっても過言ではないです。
日本でもこの映画をリメイクして『22年目の告白 私が殺人犯です』という映画(劇場公開日 2017年6月10日)で公開されています。
藤原竜也と伊藤英明がダブル主演ということで話題を呼びました。
このオリジナルが、韓国映画『殺人の告白』なんです。
✔ 比較的わかりやすい内容
✔ ハリウッド並みのカーチェイスに、見ていていたくなるアクション
✔ 展開の読めないドキドキ感、だれることないスピード感あるストーリー展開
✔ グロい死にざま
✔ 高所から車の上に落下して瀕死(死亡?)
✔ 迫真に迫る刑事ドラマ
✔ 超イケメン俳優が出てくる、しかも上半身裸もあり(キャッ♡)
✔ 美味しそうなジャージャー麺の出前
✔ 警察署にも病院にも押し掛けるハチャメチャな韓国マスコミ
✔ ちょっと笑える要素もあり
✔ クズはクズだという徹底したクズっぷり
というわけで、見ない理由がありません。
韓国クライムサスペンス映画のエントリーモデルとなっております。
ざっくりあらすじ
残忍な連続殺人事件が時効を迎える。
その後、超絶イケメン男子が「私が犯人です」という告白本を出版し、韓国社会が大騒ぎ。
ひどい殺人事件だったので、まず被害者遺族がその自称犯人に復讐しようとする。
すごいカーチェイスがあるが、自称犯人は逃げのびる。
一方、連続殺人犯を捕まえ損ねた刑事は刑事で、自称犯人を追いかけている。
マスコミが対照的な二人をとりあげ、自称犯人は刑事をあおるような言動をしている。
が…その公開討論の場に1本の電話が。
そしてそいつがもしかすると本当の犯人なんではないかという疑惑が。
[ac-box01 title=”以下ネタバレだけど本当は見ないで(笑)”]電話の主は自己顕示欲が強いため、
自分が犯人だとどうしても世間に認めてもらいたい気持ちがある。
それを利用して公開討論の場に真犯人を引きずり出すことに成功。
時効だとわかっているため、のこのこやってくる真犯人。
そこで、実は告白本はイケメン男子が書いたのではないと本人が告白。
書いたのは、イケメン自称犯人ではなくて、なんと刑事だった。
イケメン男子は、犯人に殺された女性の息子だったのだ。
しかも真犯人が最後に殺したのは、刑事の恋人だった。
自分が真犯人だと言いたくて仕方ない真犯人の証言により、刑事の彼女の白骨遺体も見つかる。
実は、この刑事の恋人の殺人は時効直前で間に合っていた。
それを知って時効目指してひたすら逃げ切ろうとする犯人。
追い詰める刑事、イケメン男子、被害者遺族たち。
最後の最後で、時効直前も直前に真犯人は逮捕されるのだが、ニヤッと笑った顔に耐え切れなくなった刑事が真犯人を刺し殺してしまう。
それから数年。
刑務所の外で待っている被害者家族、イケメン男子。
出所した刑事を温かく迎え入れ、記念撮影でエンドロール。[/ac-box01]
ざっくり感想
最初にざっと魅力のすべてを書いてしまいましたが、とにかくこの映画はわかりやすいのがいいところ。
そして脚本が素晴らしく、二転、三転していくストーリーに飽きずについて行くのに必死ですわ。
役者も演技がうまいし、アクションが「これどう撮ってるの?」と思うほどに緻密で激しくてダイナミックで超怖い!
そして蹴ったり殴ったりぶつかったり事故ったり、もうもう超痛い(見ていて痛いのです…)
おそらく映画館でこの映画を見ていたら、きっとドキドキしすぎて直視できなかっただろうな私は。と思います。
韓国映画がオリジナルで、日本版にリメイクしたものは『ボイス』『シグナル』など数多くて、嫌韓の人からすれば「日本のテレビ業界が韓国に牛耳られてる」みたいな論調があるのですが…。
正直、それは韓国の映画のレベルの高さを知らない人のたわごと。
スポンサーや映画会社、テレビ会社、日本社会に忖度しまくりな日本の映画・ドラマと違って、なんていうか、韓国エンタメはタブーがありません!
もうどんどんやっちゃうの!
韓国の映画を見ていると「こんなことまでする?」って驚きと、「韓国ってこんなにはちゃめちゃ?」って驚きが交錯します。
字幕は見るのが面倒と言えば面倒なんですが、吹き替えにはない、リアルな韓国人俳優たちの演技や声が聞けるとさらに感情移入できますよ。
韓国ドラマは16回とか18回と、すべて見るのに時間がかかりますが、映画は2時間弱で見終わるのでコンパクトに楽しめて非常におすすめ。
刑事が必死に真犯人を追いかけていた理由が最後のほうにわかって、ほっこりしますよ。
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